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殺菌剤は諸刃の剣

最近では絆創膏でも「貼るだけで自然治癒力を高める」商品が市販されていますが、傷は水でよく洗うだけでアルコール消毒はしないようにと注意書きにあります。このように、日常生活での傷程度では消毒殺菌する必要はほとんどありません。

しかし、子供や赤ちゃんは手洗いに殺菌が必要であるかのようなCMが平然と流れています。全く科学的根拠のないニセ科学のようなCMです。それどころか、清潔にしずぎることでアレルギー体質になることがわかっています。

京都大学の研究によりますと、水で「うがい」した場合と「うがい薬」を使用した場合の比較をした結果、水だけの方が風邪の発症が4割減ることを実証しました。実は、喉には常在菌があって、ウイルス等の浸入を防いでいます。うがい薬はウイルスだけではなく常在菌も殺菌することで、その後に入ってくるウイルスを常在菌が防ぐことができなくなると考えられるのです。

同じように身体には様々な常在菌が共生しています。皮膚にも皮膚常在菌が肌を保湿し保護しているのです。

人間は2億年の進化の過程で免疫力を手に入れ、常在菌を味方にし、過酷な生存競争に勝ち抜いてきたのです。この高度な防御システムに対して殺菌剤は2億年かけて構築した防御システムを破壊する諸刃の剣になるのです。

蛇足ですが、近年急速にアレルギーの子供が増えていますが、必要以上に殺菌等をする習慣によって清潔になり過ぎた結果だと考えられています。赤ちゃんの時に牧場等に出入りして育った子供は花粉症や喘息の発症率が極めて低いことがわかっています。牛の糞等に発生するエンドトキシンにさらされることで免疫が正常に機能するよう学習すると考えられています。日頃から消毒殺菌よって口からエンドトキシンが入らない清潔な環境におかれた場合、アレルギー体質になるリスクが高いと考えられています。ご参考まで。

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